けれむのブログ

サッカー素人の筆者が、主にドイツ・ブンデスリーガのTSG 1899ホッフェンハイムを"ゆるく""楽しく"応援するブログです。

19/20シーズン ホッフェンハイム通信簿

みなさん、こんにちは。
以前のブログで書いたように今回から復帰していきます!シーズンオフに入るので更新する頻度は変わらず低いままだと思いますが、改めてよろしくお願いしますね。笑


本題に入りますが、19/20シーズンが終了しました。新型コロナウイルスの影響で中断してしまった時はどうなる事かと思いましたが、何とか全試合を消化できて安心しています。僕たちの大好きなブンデスリーガ再開に向けて携わってくださった全ての皆さんに感謝したいです。本当にありがとうございました。


ということで、今回は19/20シーズンのホッフェンハイムを振り返っていきたいと思います。主力を抜かれ、新監督を迎えたものの残り4試合で契約解除と波乱に満ちたシーズンとなりましたが、結果的にはUEL本戦出場権獲得となる6位でシーズンを終えました。


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7位で臨んだ最終節、アウェイでドルトムントに4-0で快勝。裏で6位のヴォルフスブルクが敗れたため順位が入れ替わり、TSGの6位が確定してUEL本戦出場が決定。最高に痺れた試合でした。


今季のホッフェンハイム

《今季の成績》
ブンデスリーガ
6位 勝ち点52 / 15勝 7分 12敗 (53:53) ±0

DFBポカール
3回戦敗退



《トピックス》
アウェイ バイエルン戦でクラブ史上初の勝利
→ 第7節にアダムヤンの2ゴールの活躍で勝利。12回目の"要塞"挑戦にしてようやく掴んだ勝利でした。


リーグ戦で5連勝、公式戦で6連勝
→ 第7節バイエルン戦から第11節ケルン戦にかけてリーグ5連勝、この間にあったポカール2回戦のデュイスブルク戦を含むと6連勝を達成。16/17シーズン以来3シーズンぶりのリーグ戦5連勝であり、公式戦6連勝はクラブレコード。また、連勝で駆け抜けた10月は公式戦全勝でした。


ブンデスリーガ通算400試合達成
→ 第26節のヘルタ戦でクラブとしてブンデスリーガ通算400試合を達成。この試合を前に新型コロナウイルスの影響を受けて中断期間に入ってしまいましたが、何とかゲームを消化できて成し遂げることができました。なお、ゲームそのものに関しては触れません。(お察しください)


ホームでワーストゲームの連続
→ 第12節のマインツ戦で1-5の大敗。ホームゲームでの得点差としてはワーストタイ記録でしたが、最多となる5失点。その後、第24節のバイエルン戦ではそれを上回る0-6の大敗。クラブのワースト記録を2度も塗り替える不名誉なシーンがありました。


1シーズンに13の異なる国籍の選手が得点した初のクラブに
→ 第30節のデュッセルドルフ戦でダブール(イスラエル国籍)が得点した事で、ブンデスリーガにおいて1シーズンの間に13の異なる国籍の選手が得点した初めてのクラブになりました。

《内訳》
🇩🇪🇦🇹🇩🇰🇮🇱🇧🇦🇳🇱🇦🇲🇨🇿🇭🇷🇬🇷🇨🇭🇧🇷🇹🇬
みなさんはどの選手がどの国籍か分かりますか?笑
↓ ヒントはこちらに ↓
19/20シーズン ホッフェンハイム 選手紹介 - けれむのブログ


アウェイでクラブレコードの成績
→ 第32節のアウクスブルク戦で勝利した事で、リーグ戦におけるアウェイゲームで7勝目、積み重ねた勝ち点は27となり、クラブレコードを更新しました。その後、最終節のドルトムント戦でも勝利してアウェイでの戦績は8勝6分3敗の勝ち点30に。今季はホームでなかなか勝ち点を積み上げる事が出来ませんでしたが、アウェイで勝ち点を多く取れた事が2季ぶりのヨーロッパ出場に繋がりました。


初物づくしの最終節
→ 第34節のドルトムント戦は初物づくしのゲームに。まず、1試合4得点をマークしたクラマリッチブンデスリーガホッフェンハイムの選手として達成した"初めて"の選手になりました。また、欧州5大リーグで"初めて"1試合4得点以上をマークしたクロアチア人選手に。さらに、相手のドルトムントとしてはホームゲームで相手選手1人に1試合4得点を奪われたのは"初めて"だったそう。チームとしては、このゲームを4-0で勝利した事でクラブ史上"初めて"ドルトムント戦のシーズンダブル達成となりました。


今季トップデビューを果たした選手たち
今季、ホッフェンハイムでは4選手がトップチームのゲームに出場してデビューを果たしました。改めて、おめでとう!

DF 🇧🇷 ルーカス・リベイロ
DF 🇳🇱 メライロ・ボハルデ (U19)
MF 🇮🇱 イライ・エルムキース
FW 🇩🇪 マキシミリアン・バイアー (U19)

リベイロは第24節のグラードバッハ戦でゴールを決め、バイアーは現在バイエルンで活躍するニクラス・ズーレが持っていたTSGの最年少デビュー記録を17歳114日に更新しました。




《評価》
今季は監督にアルフレッド・シュロイダー氏が就任して1年目のシーズンでした。シーズンを通して時期によってパフォーマンスの善し悪しの差が大きい波の激しい1年間だったように思います。これも監督が会見で多用する言葉を借りれば、「チームは発達段階にある」ので仕方なかったでしょう。




第16節ウニオン戦でのシーン。選手の輪に加わったシュロイダー前監督は、「指導者になってから得点後に駆け寄るのは初めてだったよ。とても興奮したね。」とコメント。



「魅力的なチームを作りたい」と意気込んで始まった今シーズン。シュロイダー監督は、このチームの課題であった守備の改善から取り掛かり、攻撃面ではナーゲルスマン時代のベースであったポゼッションを志向しました。しかし、攻撃面では上手くいかず、第7節のバイエルン戦あたりからカウンターベースの戦い方にシフト。そこまでのリーグ戦6試合でわずかに1勝でしたし、相手をリスペクトして弱者の戦い方を選んだのは賢明な判断だったと思います。これが当たって10月は全勝で、結果的には公式戦6連勝を達成しました。しかし、その後は再び勝てない時期が続きました。原因はブロックを組んだ相手を崩せない攻撃のアイデアの少なさでした。ボールを保持していても期待感がなく、焦れてカウンターを受けて自滅するゲームがしばしば。上位陣からポイントを取れるのに下位チーム相手に勝ち点を取りこぼした理由はここにあったのかなと思っています。



後半戦は2勝1敗と上々の滑り出しを見せたものの、第21節のフライブルク戦で敗れて以降は歯車が噛み合わず7戦未勝利(3分4敗)で、ヨーロッパ出場を目指すどころの騒ぎでは無くなっていました。勝てないだけでは無く、ゲーム内容にも期待感が持てない。また、明らかに悪いゲームをした後でもポジティブなコメントを残していた事からファンの反感を買ってしまい、現地ファンの間でも彼に対する風当たりは強くなり、ウルトラスから声明が出される事態にもなりました。ただ、この声明が出された直後にシュロイダー監督はファンの意見に向き合い、その後の3試合は2勝1敗と結果が出た上に内容も伴っていたため、来季に向けて期待感が少し高まりつつありました。



そんな中で、シュロイダー監督はリーグ戦を4試合残した時点で契約解除となってしまいました。突然の事に驚きましたが、理由としては、「来季以降のチーム運営に関する細部のところで意見が合致しなかった」とされています。クラブの転換期という大変な時期に監督を務めてくれた事に感謝しかありません。ありがとうございました。



そして、残り4試合はカルテンバッハさんをはじめとした残ったコーチ陣に加えて、U19で監督を務めるマルセル・ラップ氏、元TSG選手のカイ・ハードリング氏の体制で挑む事に。この体制のサッカーは本当に面白くて、昨季までのTSGを見ているような気分になりました。見事に内容も結果も素晴らしいものを届けてくれました。UEL本戦に出場できるなんて。一時は-11だった得失点差もプラマイゼロで終われるなんて。様々な事が起きた波乱に満ちたシーズンでしたが、終わりよければすべてよしという言葉があるように、結果的に成功と言えるシーズンだったと思っています。



選手評価

ここからは選手1人1人にピックアップして、シーズンを振り返りつつ個人的な評価をしていきたいと思います。(対象選手はシーズン終了時にチームに在籍していた選手です。)



GK 1 オリバー・バウマン

《成績》
ブンデスリーガ:30試合 49失点 / クリーンシート 7回
ポカール:1試合 3失点 / クリーンシート 0回


一時ケガで離脱…。それでも今季も見せた存在感。

冬に膝のケガで離脱した時期があったが、今季も守護神として君臨。彼の活躍で防いだ失点が多くあり、失点シーンのほとんどが彼の力だけでは防ぎようが無いものばかり。セーブ数はリーグ5位の102セーブを数え、抜群のシュートへの反応と巧みなキックで最後尾からチームに貢献。TSGには現在VfBにローン移籍中のコベルという若いGKがいるため、バウマンかコベルかという決断を迫られていたようだが、クラブはバウマンを選択した模様。来季もTSGのゴールを守るのは彼しかいない。



DF 3 パベル・カデジャーベク

《成績》
ブンデスリーガ:30試合 2得点 7アシスト
ポカール:3試合 1得点 0アシスト


攻撃力を買われ、RWという新たな可能性を発見。

今季も右サイドは彼のものだった。本職はRBだが、シュロイダー前監督に攻撃力を買われRWでの出場もあった。RWでの出場時はロングボールのターゲットになって低調な攻撃に終始していた時期の攻撃にアクセントをつけた。そして、何と言っても本職であるRBでは正確なクロスで終盤戦はアシストを積み重ねてチームの勝利に大きく貢献した。リーグトップクラスのRBである彼の存在はチームにとって絶対に欠かせないことは間違いない。


エピソード
第29節のマインツ戦を急遽欠場したカデジャーベク。その理由は彼の愛犬であるゴールデンリトリバーのDobbyくんが亡くなったからとの事。彼の愛犬は以前から病気を患っており、試合当日は特に体調が優れてなく、そのまま息を引き取ったそう。また、彼の奥さんはお腹に赤ちゃんが居たということからこの状況で奥さんを1人にしたくなかったという理由から欠場を選択。家族想いである彼の素晴らしい一面を見ることができた出来事だった。



DF 4 エルミン・ビチャクチッチ

《成績》
ブンデスリーガ:21試合 2得点 0アシスト
ポカール:1試合 0得点 0アシスト


ベテランらしく経験豊富なプレーを披露。

今季も貴重な安定したCBとして活躍したビチャクチッチ。今季も相変わらずセットプレーでヘディングの強さを見せつけ2得点を挙げた。若いCBが台頭してきているTSGではあるが、彼らが上手くいっていない時に頼りになるのが彼のようなベテラン選手。所々で衰えが見えつつあるが、シュロイダー前監督が4CBを採用した際の完璧なディフェンスはお見事だった。


エピソード
大の仲良しだったサライ(現:マインツ)とシュルツ(現:ドルトムント)がそれぞれ移籍してしまったが、早くも新たにスタフィを相棒として確保。Instagramのストーリーズでは度々2人でイチャつく姿が見られた。



DF 5 コンスタンティノス・スタフィリディス

《成績》
ブンデスリーガ:7試合 1得点 0アシスト
ポカール:出場なし


今季加入も出場機会に恵まれず。

今季、アウクスブルクからフリートランスファーで加入したスタフィ。ギリシャ代表のキャプテンを務めるなど実績は十分で、ドルトムントに移籍したシュルツの穴埋めを期待されて加入した彼だったが、チームの戦術にプレースタイルが合わず出場機会は限られてしまった。シーズン終了後にクラブSDのローゼン氏と去就について話し合いの場が持たれる模様。限られた出場機会の中でも、第18節のフランクフルト戦で決めた強烈なボレーシュートは印象的だった。



DF 6 ホーヴァル・ノルトヴェイト

《成績》
ブンデスリーガ:11試合 0得点 1アシスト
ポカール:1試合 0得点 0アシスト


正念場の今季、結果を残して再評価。

出場機会を得られず、シーズン後半戦にローン移籍となった昨季。現地ではシーズン開幕前から放出を望む声が多く挙がったものの、自らのパフォーマンスでその声を掻き消した。今季は主にCBとしての起用が多く、球際の強さであったり、一時はヒュブナーの相棒として守備面での貢献度が高かった。一方の攻撃面では、第16節のウニオン戦で見せたドリブル突破からのアシストは素晴らしかった。また、第18節のフランクフルト戦に敗れるまでは、彼が出場したゲームの平均獲得勝ち点が3と勝ち運にも恵まれサポーターを沸かせた時期もあった。



MF 7 ヤコブ・ブルーン・ラーセン

《成績》
ブンデスリーガ:15試合 0得点 2アシスト
(うち、ドルトムントで4試合 0得点 1アシスト)
ポカール:3試合 0得点 0アシスト
(うち、ドルトムントで2試合 0得点 0アシスト)


冬に加入も見せ場は少なく。

今冬に€9mでドルトムントから加入したウィンガー。デッドラインデーに加入が発表され、移籍市場を沸かせた。その一方でドルトムントサポーターからは悲しみの声が多く寄せられ、愛されていた事が伝わってきた。プレー面では正直のところパッとしないゲームが続き、第24節のバイエルン戦でスタメン出場しながらも前半で交代を命じられたシーンを筆頭に、彼にとっては苦しい時間が続いている。来季はゲームに多く絡みスタメンを勝ち取って欲しい選手である。



MF 8 デニス・ガイガー

成績
ブンデスリーガ:21試合 0得点 3アシスト
ポカール:2試合 0得点 0アシスト


今季もケガに泣かされポジション確保まで至らず。

昨季のほとんどをケガで棒に振ったアカデミー出身選手。期する思いを持って挑んだ今季もケガで離脱する時期が長く、スタメンを確保する事ができなかった。苦しいシーズンを過ごした中でも、セットプレーから3つのアシストを記録した。彗星の如くブレイクを果たした17/18シーズンに見せたように、攻守に渡ってアグレッシブにプレーするのが彼の魅力。そんな彼のプレーを来季は1年通して見ることができると期待している。



FW 9 イフラス・べブー

成績
ブンデスリーガ:32試合 6得点 3アシスト
ポカール:3試合 1得点 2アシスト


自慢のスピードで駆け回った。来季はさらに得点を。

今夏に加入した快足ウィンガー。ジョエリントンの移籍によって加入当初は37と発表されていた背番号は9に。また、本職では無いCFを務めることもあった。彼のスピードが存分に活かされた第8節のシャルケ戦はまさに痛快だった。後半から投入され、彼を生かしたカウンターから得点が生まれて勝ち点3を手にした。彼は膝の状態と相談しながら出場していたが、後半戦は安定してゲームに出場。スターターとしてもジョーカーとしても結果を出せるのが彼の魅力。来季は更に得点数を増やしてチームの勝利に貢献して欲しい。



FW 10 モアネス・ダブール

《成績》
ブンデスリーガ:14試合 4得点 1アシスト
ポカール:1試合 2得点 0アシスト


最後に見せた、"点取り屋"の片鱗。

今冬にスペインのセビージャからクラブレコードタイの移籍金€12mで加入したストライカー。少しでも早くチームに馴染んで活躍するんだという強い意志を感じるプレーを見せていたものの、第23節のグラードバッハ戦で負傷して長期離脱を余儀なくされた。それでも、COVID-19による中断があったことから幸運にもシーズン中に復帰。リーグ戦で初ゴールを記録してからの爆発っぷりは流石の一言。来季はクラマリッチと共にチームの攻撃を牽引して、1年間通して戦い抜いてくれることを期待したい。


エピソード
新型コロナウイルスの影響による中断期間に行われた、クラブスポンサーのInterwettenが主催するFIFA20の小規模な大会でeスポーツのプロ選手を撃破して優勝を果たした。また、その後行われたBundesliga Home ChallengeではTSGの代表として出場して全勝で優勝。さらに、433 Plan-Bではイスラエル代表として出場して優勝。チーム内には他にFIFAをプレイする選手もいるが彼は格段に上手い。



MF 11 フロリアン・グリリッチュ

《成績》
ブンデスリーガ:31試合 0得点 3アシスト
ポカール:3試合 1得点 0アシスト


今季も攻守に冴え渡った安定感。

今季もTSGの中盤にグリリッチュあり。そう言いたくなる活躍を今季も披露してくれた。今季は創造性溢れるパスを出せるデミルバイが抜けたシーズンだったが、彼の正確なパスはその穴を感じさせなかった。その証拠に今季のリーグ戦のパス成功率は91%をマーク。監督が契約解除となった後の4試合では3バックの中央でプレー。不慣れなポジションであるにも関わらず、苦にせずこなしてチームのUEL本戦出場に大きく貢献した。



GK 12 フィリップ・ペントケ

《成績》
ブンデスリーガ:4試合 2失点 / クリーンシート 1回
ポカール:1試合 0失点 / クリーンシート 1回


34歳でブンデス1部デビュー。年齢の壁を越え続ける。

今夏に2部のレーゲンスブルクから加入したチームのセカンドGK。多くの人がポカールの序盤戦で出番を得るだけだと予想していたが、守護神・バウマンの負傷で後半戦の頭から急遽出番を得ることに。第18節のフランクフルト戦は彼にとってのブンデスリーガ1部のデビュー戦となった。その後バウマンが復帰するまでのゲームは彼がゴールを守り、好セーブを連発してチームに貢献。人柄も良く、チームの緊急事態を救った彼は多くのサポーターの心を掴んだ。



MF 14 クリストフ・バウムガルトナー

《成績》
ブンデスリーガ:26試合 7得点 4アシスト
ポカール:2試合 0得点 1アシスト


今季、最も成長を遂げた期待の若手。

昨季途中にトップ昇格を果たしたクラブの有望株。シーズンを通して戦った今季は大きな成長を感じられる1年となった。シーズン序盤はオプションのひとつにすぎなかったが、シーズン中盤戦からはチームに欠かせない存在に。このまま成長を続ければEUROの本戦メンバー入りも見えてくるだろう。彼の今季のプレーを語る上で外せないのが、第19節のブレーメン戦で見せたバックヒールでのゴールと、第28節のケルン戦で見せた華麗なアシスト。足下の技術に自信を持っている彼が見せた最高のプレーだった。



MF 16 セバスティアン・ルディ

《成績》
ブンデスリーガ:32試合 1得点 3アシスト
ポカール:3試合 0得点 1アシスト


帰ってきた"レジェンド"。流石の安定感を披露。

今夏にシャルケからローン移籍で復帰した"レジェンド"。16/17シーズン以来の復帰となった今季も変わらぬ安定感のあるプレーを披露。若い選手が多いこのチームにおいて、経験豊富な彼の存在は大きさを改めて実感したシーズンでもあった。中盤だけでなく、固定できなかったRBでもプレーしたルディ。買取オプションの行使に関してはまだ未定だが、キャリアの最後はTSGで飾ってほしい。


エピソード
新型コロナウイルスの影響による中断期間にInstagramで密かに流行りを見せていた"Home Barista Challenge"で見事な腕前を披露。綺麗なハート模様を描き、グリリッチュをメンションしてバトンを渡した。



MF 17 シュテフェン・ツバー

《成績》
ブンデスリーガ:14試合 2得点 0アシスト
ポカール:2試合 0得点 1アシスト


終盤戦で示した存在感。

昨季のシュツットガルトへのローン移籍から復帰したツバー。開幕スタメンを果たすもケガで戦線を離脱して以降は、復帰してからもスコフの台頭により出番が回ってくることはなく、思わず「フェアではない」と不満をこぼしてしまったことも。しかし、中断明けからはLBとして出場してTSGでは昨季のUCLシャフタール戦以来となる得点を挙げるなど存在感を示した。中断期間に熱心にトレーニングする姿をInstagramにアップしていたのを見ていただけに彼の活躍はとても嬉しく感じた。



MF 18 ディアディ・サマッセク

《成績》
ブンデスリーガ:21試合 0得点 1アシスト
ポカール:出場なし


シーズン中盤から貴重な戦力に。

今季、オーストリアのRBザルツブルクから加入したサマッセク。加入当初はアフリカネイションズカップに出場していた事に加えてケガもあって出遅れてしまった。そのため前半戦はチームに馴染めず、スタメン出場しながら30分経たないうちに交代を余儀なくされたゲームもあった。しかし、後半戦に入るとクラブレコードの移籍金で加入したその実力を遺憾なく発揮した。彼の良さであるボール奪取など守備面での貢献が大きく、現地ファンに"クライヒガウのカンテ"と言わしめた。(クライヒガウとはホッフェンハイムがある地域のこと。)



FW 19 イシャク・ベルフォディル

《成績》
ブンデスリーガ:5試合 0得点 0アシスト
ポカール:出場なし


ピッチ外でひと悶着。苦しいシーズンに。
大ブレイクを果たした昨季とは一転して今年は爪痕を残せなかったベルフォディル。その理由としては昨季の最終節で負った右膝のケガ。オフシーズンに手術を受けるか否かでクラブ側と揉め、当時は手術を受けないという結論に至り、開幕戦から5試合出場を果たしたが、結局手術を受けることに。彼の後日談によると「ボールを蹴る時に力が入らなかった」、「手術を受けるなと圧力をかけられた」、「選手生命を脅かされた」とクラブを非難した。また、彼がクラブハウスを訪れた際にクラブスタッフに無視されたなどピッチ外で話題が尽きないシーズンとなってしまった。フランスの施設でリハビリを続け、クラブハウスに姿を見せなくなったと報じられたが、シーズン終盤にはチームに復帰して個人メニューをこなした。クラブとの関係も修復しつつあり、来季は再ブレイクを狙う。



DF 21 ベンヤミンヒュブナー

《成績》
ブンデスリーガ:25試合 1得点 3アシスト
ポカール:2試合 0得点 1アシスト


シーズン途中からキャプテン就任。今季も熱く闘った。

今季途中からキャプテンに就任したヒュブナー。昨季は原因不明の目眩に悩まされ出場が限られてしまったが、今季は不動のレギュラーとしてシーズンを通して闘った。チームで最も安定したCBであり、気持ちを前面に押し出して球際は激しく、正確なタックルでチームの窮地を救ってきた。また、今季のブンデスリーガではCBではリーグトップとなるアシスト数を記録して攻撃面での貢献度も高かった。時に気持ちが出すぎて熱くなってしまう事もあるが、これも彼の良さであり、来季もチームのために熱く闘ってくれるだろう。



FW 23 サルギス・アダムヤン

《成績》
ブンデスリーガ:15試合 5得点 2アシスト
ポカール:1試合 1得点 0アシスト


ドイツ中を驚かせた"サクセスストーリー"。

今季、2部のレーゲンスブルクからやって来たアダムヤン。彼の今季の活躍はドイツ中を驚かせた。彼が注目を浴びる事になったのは第7節のバイエルン戦。スタメン出場を果たしたアダムヤンはこの試合で2ゴールを奪い王者撃破の立役者となった。数年前までアマチュアの4部でプレーしていた選手が、着々と歩みを進めてドイツの絶対王者を撃破するゴールを奪う所まで登り詰めた。第20節のレバークーゼン戦で負傷してそのままシーズンを終えてしまったが、シーズン前の期待をいい意味で裏切る大活躍を見せた。



DF 25 ケビン・アクポグマ

《成績》
ブンデスリーガ:18試合 0得点 0アシスト
ポカール:1試合 0得点 0アシスト


指揮官の信頼を勝ち取ったが…。

昨季のハノーファーへのローン移籍から復帰したアクポグマ。今季は過去のシーズンに比べて安定したパフォーマンスを披露して、シュロイダー前監督の信頼と契約延長を勝ち取り、また、一時期はフランス方面から獲得の噂が出たほどだった。しかし、中断明けからは多く失点に絡み出場機会は限られたままシーズンを終えてしまった。身体能力が高くポテンシャルは高いだけに彼が安定して活躍してくれる日々が待ち遠しい。


エピソード
新型コロナウイルスの影響による中断期間に世界中で流行を見せた"トイレットペーパーチャレンジ"。アクポも参加したが、座って爆笑しながらチャレンジしていたため、リフティングよりも彼の陽気さが気になって仕方なかった。



FW 27 アンドレイ・クラマリッチ

《成績》
ブンデスリーガ:19試合 12得点 4アシスト
ポカール:1試合 0得点 0アシスト


ケガに苦しみながらも今季もトップスコアラー。

今季は膝と足首のケガに苦しんだTSGのエース。試合に出れば確実にチームに貢献する姿は彼がエースたる所以。今季はシーズンの半分ほどの出場に留まったが、終わってみれば今季もリーグ戦12得点で4シーズン連続の2桁得点を達成。最終節のドルトムント戦では4得点を挙げてチームのUEL本戦出場に大きく貢献した。中でも、4点目のノールックPKはかつてTSGで活躍したノールックが代名詞となっているロベルト・フィルミーノを彷彿とさせた。来季は更なる活躍を期待するよりもチームに残留してもらう事が最優先。フロントの手腕に期待したい。



GK 28 ミヒャエル・エッサー

《成績》
ブンデスリーガ:出場なし
ポカール:出場なし


苦しい時期にチームに加入。"感謝"の一言に尽きる。

今冬にハノーファーからフリーでやってきたエッサー。彼が加入した時期はGKにケガ人が続出していた緊急事態だった。前所属のハノーファーでは抜群のセービング能力の高さを見せ、チームのピンチを救っていた彼の加入は不安に駆られていたサポーターの心を落ち着かせた。現在、クラブはローンでGKを2選手抱えている事から選手の人数、そして彼の年齢を考慮すると来季はどうなるのか見通せないが、苦しい時期に加入してくれた事に感謝したい。



FW 29 ロバート・スコフ

《成績》
ブンデスリーガ:31試合 4得点 9アシスト
ポカール:2試合 0得点 0アシスト


ブンデス挑戦1年目、LBに抜擢。
今夏にデンマークコペンハーゲンから加入したウィンガー。デンマークリーグ得点王として満を持してのブンデスリーガ参戦となったが、今季の主戦所となったのはLB。シュロイダー監督はLBの条件として、攻撃的かつ左利きの選手を置きたかったようで彼が抜擢された。シーズンの経過と共に板に付いてきて、当初は目に付いた守備意識の低さも改善された。また、FKでは自慢のパンチ力を披露。中距離のFKを直接ねじ込んだ第10節のパーダーボルン戦のゴールはお見事だった。


エピソード
1月に新作のスパイクをサプライヤー契約を結んでいるNIKEから受け取るも、刻まれている名前のスペルが違うというハプニングに巻き込まれた。SAKOVではなくてSKOV。



DF 31 ルーカス・リベイロ

《成績》
ブンデスリーガ:2試合 1得点 0アシスト
ポカール:1試合 0得点 0アシスト


1年越しのデビュー。

昨季の冬に加入したリベイロ。しかし、昨季は出番をもらえずにシーズンを終えてしまった。また、セカンドチームの試合に出場できる条件を満たしていないため、試合から遠ざかる苦しい時期を長く過ごした。そんな彼も今季ついに加入後初出場を果たした。ブンデスリーガデビュー戦となった第23節のグラードバッハ戦では、1点ビハインドで迎えた後半ATに起死回生の同点ゴールを記録して自らのデビューを祝いつつチームを救った。本職はCBだが、守備的MFでもポテンシャルの高さを見せつける"若きブラジリアン"に来季は期待したい。



GK 33 アレクサンダー・シュトルツ

《成績》
ブンデスリーガ:出場なし
ポカール:出場なし


チーム最年長。出場無くても大きな存在。

今季も出場無しだったが、第3GKとしてチームの窮地に備えた最年長のシュトルツ。来季からはトップチームの登録からは外れ、U23チームでプレーする事が決定済み。また、U14とU15チームをはじめとしたアカデミーにてGKコーチとして協力する事も決定。ブンデスリーガの出場は13/14シーズンに途中出場した1試合のみだったが、「TSGほど優れた雇用主は無い」と彼がコメントしたように今後もクラブ愛の強い彼の活躍を期待したい。



DF 38 シュテファン・ポッシュ

《成績》
ブンデスリーガ:28試合 0得点 1アシスト
ポカール:2試合 0得点 0アシスト


失敗と成功を繰り返して成長。

今季、不動のレギュラーに成長を果たしたポッシュ。ドリブラーとの1対1の対応には課題を残すが、ヒュブナーと共に最終ラインからチームに貢献。また、今季はブンデスリーガ通算50試合出場を達成。ナショナルチームでもコンスタントに結果を出しつつある彼の成長はチームにとって大きかった。プロ生活4年目となる来季はTSGでの初ゴール、そしてディフェンスリーダーとしての活躍に期待。


エピソード
第30節のデュッセルドルフ戦でカウンターの際に上手くボールを受けて中央をドリブルで突き進んでいたポッシュ。しかし、ペナルティエリア付近でスパイクが脱げてしまうというハプニングが発生。スパイクが脱げても懸命に走ってシュートまで持っていこうとするも、スパイクが脱げた軸足では上手く踏ん張れずシュートは空振りに終わるシーンがあり、少しクスッとさせてくれた。



MF 41 イライ・エルムキース

《成績》
ブンデスリーガ:1試合 0得点 0アシスト
ポカール:出場なし


今季途中にプロ契約。トップデビューも果たした。

今季途中にプロ契約を勝ち取ったTSGアカデミー期待の若手。シュロイダー前監督に才能を買われ、夏のキャンプからトップチームに帯同していたエルムキースは、1月にプロ契約を結び正式にトップチームの一員に。彼の異色なところは、クラブでトップデビューを果たす前にA代表デビューを果たした事。イスラエル代表として4試合に出場済みという期待の才能。来季はヨーロッパとの並行日程を戦うだけに、出場機会はどこかで巡ってくるはずなので虎視眈々と狙っていて欲しい選手。



まとめ

ここまで今季のホッフェンハイムを振り返ってきました。山あり谷ありの激動のシーズンでしたが、こうして振り返ってみるといろんなことがあって楽しいシーズンだったなと思います。


さて、来季は2シーズンぶりのヨーロッパカップ戦出場。UEL出場は3シーズンぶり2度目の出場です。過去にヨーロッパで1勝しかできていない不名誉な記録がありますが、来季はそれを払拭してGSでの複数回勝利、GS突破、決勝ラウンド進出まで行けたら嬉しいなぁなんて今から勝手に妄想しています。


その前にまず選手たちにはしっかり休んでリフレッシュして欲しいですし、チームとしては新監督として誰を迎え入れるのかというのが今は大事になってきています。ローゼンSDは「分析してふるいにかけている所だ」とコメントしていますし、近いうちに新監督も発表されるでしょう。今季を通して改めて監督の重要性を感じたので、フロントにはしっかりと吟味した上で決定して欲しいなと思いますね。


何はともあれ、今季を6位で終われたこと、UEL本戦出場権を獲得できたことを喜びたいと思います。
やったー!EUROPA POKAL〜!


今季も1年間ありがとうございました!




けれむ