けれむのブログ

サッカー素人の筆者が、主にドイツ・ブンデスリーガのTSG 1899ホッフェンハイムを"ゆるく""楽しく"応援するブログです。

今季も王者撃破!20/21 ブンデスリーガ 第2節 4-1 バイエルン

みなさん、こんにちは。
けれむです。


今節はいい意味で期待を裏切られたと言いますか、TSGの選手たちは素晴らしいゲームを見せてくれました。もう本当にこの一言に尽きます、最高!


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先制直後のシーン。ガイガーの素晴らしいキックに、ビコさんの素晴らしいヘディングでした。




試合データ

2020年9月27日(日)
🇩🇪15:30 / 🇯🇵22:30 キックオフ
20/21 ブンデスリーガ 第2節
ホッフェンハイム 4-1 バイエルン
会場:PreZeroアレーナ


《ハイライト》
Bundesliga | Andrej Kramaric brace helps Hoffenheim end Bayern Munich's hot streak



《得点者》
16' ビチャクチッチ (TSG / 1-0)
24' ダブール (TSG / 2-0)
36' キミッヒ (FCB / 2-1)
77' クラマリッチ (TSG / 3-1)
90'+2 クラマリッチ (TSG / PK / 4-1)



《スタッツ》
シュート (枠内)
ホッフェンハイム:17本 (8本)
バイエルン:16本 (4本)

パス数 (成功)
ホッフェンハイム:244本 (154本) / 成功率: 63%
バイエルン:628本 (534本) / 成功率: 85%

ポゼッション
ホッフェンハイム:28% / バイエルン:72%

ファウル (オフサイド)
ホッフェンハイム:15 (1)
バイエルン:10 (5)

コーナーキック
ホッフェンハイム:3本
バイエルン:6本




今節のメンバー

今節のメンバーは以下の通りです。

ホッフェンハイム

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《スタメン》 System: 3-5-2
[GK]
バウマン (kicker採点: 3.0)

[DF]
ポッシュ (kicker採点: 2.5)
フォクト (kicker採点: 3.0)
ビチャクチッチ (kicker採点: 2.0 / 39' Out / 1G)

[MF]
アクポグマ (kicker採点: 3.0)
サマッセク (kicker採点: 2.0)
カデジャーベク (kicker採点: 2.5)
バウムガルトナー (kicker採点: 3.0 / 28' 警告 / 58' Out)
ガイガー (kicker採点: 2.5 / 21' 警告 / 59' Out / 1A)

[FW]
ダブール (kicker採点: 3.0 / 80' Out / 1G)
クラマリッチ (kicker採点: 1.5 / 45'+1 警告 / 2G)


《サブ》
ペントケ
ブルーン・ラーセン
べブー (kicker採点: 2.5 / 59' In / 2A)
グリリッチュ (kicker採点: - / 80' In)
アダムス
ベルフォディル
ガチノヴィッチ (kicker採点: 3.0 / 58' In)
スコフ (kicker採点: 3.0 / 39' In)
クラウス


バイエルン

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《スタメン》 System: 4-2-3-1
[GK]
ノイアー (kicker採点: 2.5 / 90'+1 警告)

[DF]
パヴァール (kicker採点: 5.5 / 57' Out)
ボアテング (kicker採点: 4.0 / 90'+1 警告)
アラバ (kicker採点: 4.0)
デイビス (kicker採点: 4.5)

[MF]
キミッヒ (kicker採点: 3.0 / 1G)
トリッソ (kicker採点: 5.0 / 72' Out)
ニャブリ (kicker採点: 5.0)
ミュラー (kicker採点: 4.5 / 1A)
サネ (kicker採点: 5.0 / 73' Out)

[FW]
ザークツィー (kicker採点: 4.5 / 57' Out)


《サブ》
ウルライヒ
ズーレ
ハビ・マルティネス
レヴァンドフスキ (kicker採点: 4.5 / 57' In)
ゴレツカ (kicker採点: 4.5 / 57' In)
リュカ・エルナンデス
コマン (kicker採点: - / 73' In)
リチャーズ
ムシアラ (kicker採点: - / 72' In)




今季も王者撃破!

戦評

ホッフェンハイムのホーム開幕戦は、昨季3冠を達成したバイエルンを迎えての一戦。先に試合を動かしたのはホームチーム。16分、ガイガーのCKにビチャクチッチが合わせて先制に成功する。続く24分にはロングボールからチャンスが生まれる。パヴァールがセカンドボールの処理を誤るとダブールの下にボールが転がり、そのままドリブルで運んで最後はノイアーの頭上を射抜くループシュートで追加点を奪う。王者の反撃は36分、右サイドでボールを持ったサネが逆サイド深くに侵入したニャブリにパスを送ると、ミュラーに繋ぎ、最後はキミッヒがペナルティアーク付近から華麗なシュートでゴールネットを揺らして1点を返す。その後はお互いにゴールを奪えず、ホッフェンハイムが1点リードで前半を折り返す。


後半、状況を打開したいバイエルンは57分にレヴァンドフスキとゴレツカを同時投入。ゴールに襲いかかるシーンが増えたがネットを揺らすまでは至らず。迎えた77分、ホッフェンハイムゴールキックからカデジャーベク、ダブール、べブーとワンタッチで繋ぎ、折り返しを受けたクラマリッチが膝でトラップしてからゴール左隅に流し込んで3点目を奪う。待望の追加点を得たホームチームは90分+2にもチャンスを迎える。自陣でボールを奪い、べブーが独走すると、ペナルティエリアノイアーが堪らず倒してPKを獲得。これをクラマリッチが左上に突き刺して勝負あり。王者バイエルンの無敗記録と連勝記録を止めたホッフェンハイムは開幕連勝で、まだ2節ながら首位に浮上しました。


立てたプランを完遂したTSG。

へーネス監督になってからパスを繋いで相手ゴールに迫る攻撃に取り組んできましたが、この日は一貫してバイエルンの高いDFラインの背後を狙ったロングカウンターでの攻撃狙いに絞っていたと思います。そのロングカウンターをするためには、まずは守備をしっかりしなければなりません。この日は、「行かなければいけない所」、つまり、ここでボールを持たれると危ないと感じた要所の場面では連動した激しいプレスを行い、それ以外の場面では5-3-2のブロックを組んで対応するというこの2つの使い分けがハッキリしていました。


前者の際は、1人がプレスに行くと周りも遅れること無く連動していて、とても鋭いプレッシングで迫力を感じました。特に敵陣に押し込んでいる時にプレスをかけてボールを奪って二次攻撃に繋げることができていたのも、このゲームを面白くしたポイントだと思います。また、後者の際には、バイエルンの強みであるサイドの選手のスピードを使わせないように、「上げすぎず、下げすぎず」という絶妙なバランスで全体のブロックを下げる事で、DFの背後のスペースを狭くして対応していました。失点シーンは自陣深くに侵入されてブロックを深くまで下げられてしまったため、対応が遅れてミドルシュートを決められてしまいましたが、それ以外は相手に侵入を許さなかったのは評価できるのではないでしょうか。DFの背後を狙われてもラインを整えてオフサイドを度々取れていたのも印象的でした。これらの守備を、しっかりとメリハリを付けて、途中出場の選手も同じ意図を持って90分間高い強度で遂行できたのは大きかったと思います。


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鮮やかなループシュートを決めるダブール。クオリティの高さを見せつけた。


そして、ロングカウンター狙いの攻撃ですが、バイエルンは相手を押し込む時には最終ラインがハーフウェイライン付近まで出てきて攻撃をするため、その背後には広大なスペースがあるのは周知の事実です。そのため、しっかり守備をして、相手DFの背後を取るのが上手いクラマリッチや、彼とコンビを組んだダブールにロングボールを蹴って攻撃するというのが狙いでした。背後を狙う選手も数少ないチャンスを確実にものにするため、オフサイドにかからないようにしていたのも数字に現れていて、この日のオフサイドは僅かに1度だけでした。また、この日のバイエルンの攻撃は蓄積された疲労とTSGの守備もあって上手くいっていなかった事が重なり、普段なら後ろの選手だけでなく中盤の選手も戻って守備をするというのが出来なかったのもこの狙いが上手くいった要因だったと思います。そして、後半アディショナルタイムのPK獲得のシーンが象徴するように、あんなにバタバタして判断を誤るバイエルンを僕は見た事は無かったですし、あの状況まで追い込んだこのチームを誇りに思います。まさに、プラン通りに完璧な試合を王者相手にやり切る事ができたゲームでした。


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欲しかった3点目を奪ったあとのシーン。たまらん。笑


影のMOTMは、"クライヒガウのカンテ"。

このゲームはみんなが自分の力以上のものを出し切って勝利を掴む事ができたと思います。やっぱりドッペルパックのクラマリッチなど4点を奪った攻撃に目が行きがちですが、僕は中盤でバイエルン前に立ちはだかったサマッセクに影のMOTMをあげたいなと思います。この試合では3枚並べた中盤の中央で出場したサマッセク。その彼の武器は高いインターセプトの技術です。40分に彼がトリッソからインターセプトしてカウンターの起点になったシーンが象徴するように、彼がボールを刈り取って決定機に繋げたシーンが多くあったように思います。普段はパスがズレてしまうことが多いのですが、この日はしっかりと受け手が欲しいところにパスを出す事ができていたのも印象的でした。また、自陣でブロックを組んで守っている場面でも、パスカットやシュートブロックなど体を張ってチームに貢献してくれました。昨季序盤はコンディションが整わず苦しい時間を過ごしたサマッセクですが、後半戦からは本来の力を発揮してチームに必要な戦力となりました。現地のファンからは"クライヒガウのカンテ"と呼ばれているように、中盤で相手の攻撃を止めるシーンを今季は昨季以上に見せてほしいなと思っています。


バイエルン戦、サマッセクのヒートマップ。




久々の開幕連勝に、ホーム開幕戦4連勝!

3冠王者バイエルンを撃破して開幕連勝のスタートを切ったホッフェンハイムですが、なんと10/11シーズン以来の開幕連勝となりました。ちなみに、このシーズンはブレーメンザンクトパウリに勝利した後、シャルケにも勝利して開幕3連勝を達成しています。これがプロリーグ昇格後のクラブ記録になっているので、今季はまずこの記録を更新したいですね。そして、ホーム開幕戦は4季連続勝利という事になりました。17/18シーズンにブレーメン戦で勝利してから、フライブルク、再びブレーメン、そして今節のバイエルンという対戦相手での達成となりました。プレビューでも書いたのですが、やっぱりこのクラブはホーム開幕戦にめっぽう強いなぁと感心しますね。さらに、今節勝利したという事でまだ2節の段階ですが首位に立ちました。14/15シーズンの第1節終了時以来、6年ぶりとのことです。このまま首位に立ち続けることは簡単な事ではありませんが、この勢いに乗って最後まで駆け抜けて、結果として昨季よりもいい順位で終えられたらいいなと思いますね。




試合後コメント

セバスティアン・へーネス 監督

「今日は非常に大胆で攻撃的なサッカーをしたかったです。しかし、僕たちはいいスタートを切れませんでした。その後、試合を進めて2-0のリードを奪いました。残念な事にバイエルンはどこからともなく1点を返しました。チームは信じられないほどうまく反応しましたが、それは簡単な事ではありませんでした。僕たちはライン間のスペースを見つける事に成功し、それが3点目のゴールを得点を奪う方法でした。今日は信じられないほど幸せです。非常に強力なチームパフォーマンスでした。この勝利は僕たちが正しい方向に進んでいる事を示しています。今、順位表のトップに立っても意味がありません。来週末にフランクフルトで成功するために準備を進めたいです。」


アレクサンダー・ローゼン SD

「今日のゲームは我々のチームによる非常に強力なパフォーマンスでした。バイエルンが木曜日にブダペストで120分間プレーし、遠征でまだ疲れていたという事実を考慮しなければならないとしても、我々は4-1で勝つに値しました。しかし、今日最も重要な事はボールの有無に関わらず我々が並外れたパフォーマンスを発揮し、とてもクレバーで野心的だった事です。それにチャンスもたくさんありながらも、結局、幸運な事にたったの4ゴールだけでした。バイエルンは難しい試合をしたばかりでしたが、すぐに彼らに不快感を与えたのは私たちのチームの功績です。それが私たちが最初の1分から正しく行った事です。」


オリバー・バウマン

「僕たちは相手に何もさせず、たくさんの良いカウンターアタックを開始しました。そして、僕たちはチームとグループとして全てをそこに捧げました。それが僕たちが勝った理由です。僕たちが勝つと確信した唯一のポイントは、アディショナルタイムにPKで4-1にした事でした。あなたはこの90分間をフルで見る必要があります。素晴らしいパフォーマンスでした。スタートから正しく上手にプレーしました。これはチームへの大きな賞賛です。このような勝利はチームの自信を大きく高めます。僕たちは喜んでいますが、地に足をつけておかなければなりません。今日の勝利はピーター・ホフマンと彼の家族のためでした。そして、エルミン(・ビチャクチッチ)が無事で、彼がそれほど酷いケガを負っていない事を願っています。」


ケビン・フォクト

「今日は攻撃も守備も僕たちにとってとてもいい日でした。バイエルンは木曜日に120分プレーした影響をまだ感じているようでした。ですが、そのアドバンテージを十分に活かすことができました。試合前に監督が言ったことが本当に重要である事が分かりました。"常にテンポを混ぜること。それは深くディフェンスしなければならない事と、自分たち自身が受け身になる事を許さない事、積極的に前に行く事の間の絶妙なバランスを取る事でした。" それは、最後には本当に素晴らしい日になると証明しました。僕たちは相手を恐れる事はありませんでした。」


アンドレイ・クラマリッチ

「完璧なゲームでした。世界最高のチームを破る事はあまり頻繁に起こる事ではありません。バイエルンは間違いなく今日は少し疲れていましたが、僕たちはチャンスを最大限に使って、この1週間で100%のトレーニングを行いました。僕たちが実行した素晴らしいパフォーマンスにとても満足しています。へーネス監督は完璧な方法で僕たちをセットアップし、僕たちは目の前のタスクに完全に集中しました。僕たちは最高の状態で真正面からぶつかる事ができると証明しました。」


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ハンジ・フリック (バイエルン監督)

ホッフェンハイムに大きな賞賛を与えなければなりません。彼らはとても良くプレーし、完璧にセットアップされました。我々にチャンスはあまりありませんでした。僕はこれを全て疲労によるものと擦り付けている訳ではありません。前半はゲームをコントロールしましたが、あまりチャンスを作り出す事ができませんでした。僕は自分のチームのコミットメントや要求を責めることはできません。我々はいつものように決定的ではありませんでしたが、このゲームの下に線を引くことができるでしょう。」




次戦の予定

2020年10月3日(土)
🇩🇪15:30 / 🇯🇵22:30 キックオフ
20/21 ブンデスリーガ 第3節
フランクフルト(3位) vs. ホッフェンハイム(1位)
会場:ドイチュ・バンク・パーク




おわりに

ここまでバイエルン戦のレビューを書いてきました。今節はクラマリッチブンデスリーガ公式のマン・オブ・ザ・マッチデーに選出され、kicker選定の今節のベストイレブン入りを果たしました。また、Sportschau選定のベストイレブンにはクラマリッチと共にべブーも選出されています。とてもいい90分間を見せてもらったなと思います。気になったので調べてみたのですが、ホッフェンハイムバイエルンから4得点したのは初めての事で、過去の最高得点は3点だったのでそれを超えたことになります。ちなみに、3得点したのは昨季のポカール(✕ 3-4)と13/14シーズンのアウェイゲーム(△ 3-3)の2試合です。


そして、2節ながらもリーグの首位に立ちました。バイエルンに勝って首位に立ったので手放しに喜びたいところですが、まだまだシーズンは始まったばかりですし、まだチームは成長段階にあります。このゲームで自信を掴んだと思うので、1つ上の段階にステップアップできたと思いますし、へーネス監督も家族の事を言われる事が少なくなり、しっかりと1人の指導者として周囲から見てもられるようになるのかなと思います。次は苦手なフランクフルトとのアウェイゲームです。インターナショナルマッチウィークによる中断前最後のゲームとなりますが、このゲームも勝つ事ができればチームはより勢いに乗ってこの先のシーズンも戦えると思うのでまた頑張って欲しいなと思いますね。




けれむ